◆相続 解決事例1

相談者の父が亡くなり、同居していた親族が遺産を使い込んでいた。当事務所にて相続財産の調査を行い、同居の親族の使い込みの事実を証明し、さらに寄与分の主張も行って、法定相続分に加えて寄与分をも獲得できたケース


本案件は、亡くなった父の遺言書がありはしたものの、内容は「遺産は兄弟で仲良く公平に分けてほしい。」というものであり、具体的にどのような財産が遺されたかが分からない事例でした。

同居していた親族(相談者の兄)からは、自宅である不動産と現預貯金が1,500万円があったため、自宅は兄が、1,500万円は相談者が相続をする内容での遺産分割協議書の作成を持ち掛けられました。相談者は、亡き父から現預貯金は3,000万円はあると聞いたいたので、兄の言葉に不信感を抱き、相続財産の調査及び遺産分割の協議のご依頼をいただきました。

相続財産の調査を行ったところ、6,500万円もの預貯金がみつかり、兄はこれを独り占めをしようと考えていたようです。さらに相続の前後において、同居していることをいいことに亡き父の預貯金の不正な使い込みと兄の口座への財産の移転も発覚しました。

相続財産を行った後で遺産分割協議を行いましたが、相談者の兄は様々な言い訳をして、埒が明かない状況でした。そこで、遺産分割の調停、審判を経て、相談者の納得のいく割合での遺産分割を行うことができました。

遺産分割においては、遺産の調査が最重要ポイントとなります。どこにどのような遺産があるのか、また、資金の動きに不審な点はないかを徹底的に洗い出すことが必要です。故人の資産を正確に把握するのは、非常に緻密さが要求されます。そして、隠された資産にを把握できるかは、依頼した事務所の調査能力によるところが大きいのが実情です。
また、調停・審判では、主張したい事実の証拠をきちんと集めていくことが必要です。今回は、幸いにも金融機関や病院等に様々な痕跡が残っており、それらと整合性のある主張をすることができたため、こちら側の全面勝訴となりました。

 

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