Q.残業代を請求したいのですが、会社にタイムカードがありません。どのようにして残業時間の証拠を残せばよいのでしょうか?
A.タイムカードは裁判でも非常に強力な武器となります。しかし、タイムカードがないからと言って必ずしも残業代が請求できないわけではありません。
たとえば、次のようなものが裁判上では有力な証拠となりえます。
・シフト表
・業務日報
・出退勤表
・パソコンのログデータ
・アクセスデータ・
・作成データのプロパティなどに記されている時間
さらに実際に残業をしている写真仕事の成果物などがあれば会社に残っていることと業務を行っていることの立証がしやすくなります。
逆に、労働時間に関する「手書きのメモ」や「今から帰る旨のメール」などについては、証拠としての価値を有しないケースが多いです。(日誌にその日の業務内容を詳細に記してあるなどの事情がある場合にはその限りではありません。)
最近では「残業証拠レコーダー(残レコ)」なるアプリがでてきております。
<Google Playに移動します>
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.zanreko&hl=ja
これを使用した場合、少なくとも「携帯が会社にあったこと」は立証できると思います。これだけでも非常に労働者側に有利になったと思います。
しかし、この場合、会社としては「業務をせずに会社にいるだけ。」「携帯があっただけだ。」などの反論が考えられますので、実際に業務をしていたことなどを示す資料(写真やデータ、仕事のメールなど)を準備するのが確実といえるでしょう。
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