交通事故 解決事例2

【解決事例2】
対向車と正面衝突をし、片目を失明した上、物忘れや感情のコントロールができなくなるなど脳機能の障害が疑われたケース。

保険会社提示額3,000万円 ⇒ 獲得金額6,500万円

福岡県大野城市近郊にて、反対車線からはみ出してきた車と正面衝突。
保険会社からは、失明のみを前提とした保険金の支払い提示がありました。
そのため、当初は失明に関するご相談から始まりましたが、相談の中で詳しくお話を伺うと、事故に遭って以降、物忘れが激しくなり、感情のコントロールもできなくなったとのことでした。
高次脳機能障害の症状が疑われたため、行動記録を管理するとともに、大学病院と連携の上、脳機能の検査を実施しました。
高次脳機能障害については、医師の診断上「高次脳機能障害が疑われる」とされても、後遺障害としての「高次脳機能障害」に該当するとは必ずしも言えません。
そこで、脳機能の検査結果に加えて、詳細な日常生活報告書を作成し、また、親族等による観察状況報告書等も作成の上で、後遺障害の認定申請を行いました。

その結果、片目失明(後遺障害8級1号)に加え、脳機能障害に関しても後遺障害の認定を獲得(後遺障害9級10号)し、後遺障害併合7級を獲得いたしました。

<弁護士のコメント>
失明については、立証は比較的容易に行うことができますが、高次脳機能障害は症状が多岐にわたることから、その把握と立証は非常に困難です。日常生活の中の違和感を捉え、きちんと法的評価まで高める技術が必要となります。また、当然ながら医学的知識も必要となります。頭部を強打して脳内出血や脳挫傷などの傷害を負った後、急に物忘れが激しくなったり、性格が変わってしまう、集中力がなくなる、2つの作業が同時にできなくなるなどの症状が出た場合、「事故のショックで精神的に不安定なだけ」と思いこまずに、一度ご相談ください。


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