交通事故 解決事例 13

交差点で信号の右折矢印が出てからの右折時に、相手方が交差点に進入してきて衝突・転倒した。相手方は後遺障害と残ったことから、相手方弁護士は約2,000万円の損害賠償請求をしてきたケース
 
獲得金額:86万円
請求排除金額:2,000万円

 
交差点での事故においては、過失割合が争点となることが非常に多くあります。今回の事例もまさにそのケースとなります。
当事者の主張はそれぞれ以下のようなものとなり、真逆の主張となっていました。
 
【こちら側(X)の主張】
Y側の信号が赤信号になった後、Yが交差点に進入したために衝突した。
過失割合は、X:Y=0:100となる。
 
【相手方(Y)の主張】
Y側の信号は青色または黄色であり、Yは急に止まれなかったことから交差点に進入した。
過失割合は、X:Y=85:15となる。
 
【裁判の結果】
本事例は高等裁判所まで争われました。こちら側(X)の車両にはドライブレコーダーがなかったのですが、幸運にもXの車両の前方の車両、後方の車両にドライブレコーダーが取り付けられておりました。そのため、事故前後の様子が撮影されていたことから、なんとか相手方の赤信号による進入を立証することができ、こちら側(X)の過失は0であるとして、X側の主張が完全に認められる形となりました。事故に関する資料・記録を丹念に調べ上げて、豆粒ほどの大きさで映っていた情報からドライブレコーダー映像の所有者を特定し、証拠提供をお願いし、快く承諾いただいた結果です。
 
ここで気を付けておかなければならないのですが、交差点での事故の場合、双方の認識と主張はそれぞれ食い違うことが往々にしてあるということです。
本件においては、相手方の信号無視と制限速度違反が認められましたが、ドライブレコーダーの画像がなかったら、相手方の信号無視を立証することは困難を極めたものと思われます。(今回は何とか他車のドライブレコーダーにたどり着けた非常に幸運なケースです。)
通常は事故車両の損傷状況から衝突時の速度などを割り出すのですが、その瞬間の信号の色まで割り出すことは本当に難しいです。もちろん信号の変化の周期と走行の速度から推定をすることはできるのですが、衝突の正確な時間が秒単位で必要になります。
今回のケースでは、ほんの1、2秒の真実が争点となりました。
なお、相手方は事故調査会社による調査を入れておりましたが、当然ながら相手方に有利な事情しか記載がなく、真実とは程遠い調査結果報告書となっておりました。
本ケースでは、ドライブレコーダーの画像が決め手となって、相手方からの2,000万円という高額な請求を排除することができ、また、こちら側に生じた損害についても100%回収することができました。(こちら側は車だったため、怪我自体は軽微でした。)
 
最近ではドライブレコーダーが手ごろな価格になってきましたので、未搭載の方はぜひ取り付けることをお勧めいたします。
また、ドライブレコーダーを取り扱う際の注意点です。ドライブレコーダーを搭載していた場合でも、事故直後にSDカードの抜き取りや電源を切るなどの対応を忘れ、事故時点の映像が上書きされてしまうケースが多く見受けられます。
ドライブレコーダーで撮影している場合、事故直後には必ず電源を切るかSDカードを抜いておいてください。
 

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